やりかたから自分達で考えさせた

「いいな」と思われたら押してください。

　職場改善活動として２Ｓ３Ｔ（整理、整頓、定品、定位置、定量）に取り組んでいますが、うまくいっていません。部下たちは言われたときに、言われたことをやるだけで、活動の目的である整然とした職場状態を維持継続するということができず、活動自体が停滞してきていました。
　そんな時に参加した「組革研」で部下に教えることは彼らの考える機会を奪うことになると聞き、ハッとしました。私たちは彼らを育成するために、作業の手順をこと細かく指導し、それを教え込んできました。これが部下たちに考えさせず、指示待ち体質を増長させ、ひいては職場改善活動の停滞をつくりだしていたと気がつきました。
　部下たちに考えさせなければいけない。職場に戻り改めて活動の目的・目標からしっかりと説明したうえで、この活動のすすめかたそのものを部下たちに考えさせることにしました。
　まず４人の班長と活動がうまくいっていない状況を現場で確認し、その後は班長たちにすすめてもらいました。班長たちが部下たちと活動の問題点から話し合いをはじめると、彼らも現場の状況を改めて見はじめました。今までとは違う視点で見たためか、それまで気にしていなかった不要物にも気づき、彼らも行動を起こしはじめたのです。
　そして、各班とも活動のやりかたを決めました。自分たちで決めた方法だからでしょう、責任感を持って活発に活動をしているように見えます。
　それでもまだ、決められたのとは違うものが置かれていたり、現場にものが放置されていることもあります。部下に任せっぱなしでそんな状態を確認していない班長もいて、私が彼と一緒に現場を見て回ることもあります。今後も、現場の確認を継続し、維持継続できるよう努めていきます。