「横のぶつかりあい」は起きたが

「いいな」と思われたら押してください。

　約２年まえに「組革研」に参加して以来、メンバーの力で問題解決していく職場を目指し、仕事を任せ、手抜きを許さず取り組んできました。
　メンバーたちは力をつけてきたと感じていましたが、ミーティングや日々の職場内での会話の中に「会社が決めることであって自分たちにはわからない」、「他部署の仕事なので自分たちの問題でない」という会話がなされることがありました。
　部門を超えた難しい課題はメンバーにとっては他人事で、私が抱え込むかたちになっていたのです。自分がやりきれば周りはわかってくれるだろうと決めつけていましたが、職場の状況は改善されることはないままに時間が過ぎてきました。
　この状況を「個全システム」を使った「横のぶつかり合い」で打開しようと考えました。「組革研」に参加した時、チームメンバーが調べた事実で自分の思い込みが正解ではなかったことを示されたことで、「横のぶつかり合い」によって「自分ばなれ」の必要性に気付かされた場面が今でも忘れられません。
　異なる部門から９人のメンバーを集めてチームをつくり課題に取り組ませることにしました。
　このチームの議論には活発なぶつかり合いが起こり、会議室から漏れてくる声に周囲も注目するようになりました。そして、経営層側からもこの課題に関与しようという変化が起きました。私は、チームの課題なので邪魔しないように意見具申しましたが、押し切られるかたちでメンバーと経営層のすり合わせの場を私がつくることになってしまいました。
　最後までメンバーたちだけでやりきらせればよかったと後悔しています。