関係部署の達成感を奪っていた

「いいな」と思われたら押してください。

　港湾荷役用のコンテナクレーンのアフターサービスを担当しています。工事を行う技術グループ、部品を手配する調達グループとお客様との橋渡しをする役割です。
　お客様からの引き合い、問合せがあり関係部署へ依頼すると、その担当者から「どうすれば良いですか」と聞かれることもあります。そんな時には彼らに調べてもらうことから、回答する内容まで営業側が考えて依頼することも多く、彼らは営業側が言ったとおりに仕事を進めるだけで、メーカーとしての回答が本当にこれでいいのかと悩んでいる時「組革研」に参加しました。　　　
　「S－２０」の仕組みを発見するために調査、議論とチームでの取り組みが続きますが、私は発見の数も内容もチームの仲間より劣っているのではないかという不安が消えず、モヤモヤとした気持ちで取り組んでいました。
　それでも、下期「S－２０」でゴールし、リーダーから「ありがとう」と言われたとき、涙が出てくるとともに仲間と「苦労を共有すること」、自分自身の力で「やりきること」で充実した気持ちを味わうことができると実感しました。
　自分たちの組織に足りないのは、この「苦労を共有」して「やりきる」ことだと気づきました。そして、初めから私自身の考えを関係部署の担当者に依頼し、彼らの考える機会を奪ってきたことが、このことを引き起こしていたのだと考えるようになりました。
　彼らだって、自ら考えてやりきった先に仕事の充実感があるはずです。関係部署からの問い合わせにも直ぐに回答をするのでなく、一呼吸おいてまず担当者の考え方を聞くことをはじめました。まだ変化は見られませんが、これが私たちの組織を良くしていくと信じて続けていきます。