参加リポート/現場から

甘くない現実と闘っていく

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上島啓之38歳 日本製鉄 輪軸製造部 駆動装置技術室 主幹  〔第519回/2019年6月会期参加〕  NO.1621

 「組革研」では仕事モデル「S-20」の調査中に気づくことがありました。「対象」を明確にすることで次にとるべき行動が見えやすくなってくる。頭の中でいくら整理しても不充分で、現場に行くことに勝るものはない。自分で考えて、行動したから気づいたことです。
 そして、ある考えが浮かんできました。部下たちにも自分で考えさせ、実際に体験させることが、彼らの成長、組織の成長に必要なのではないか。私は部下に細かな指導をし過ぎているのではないか、ということです。
 最終日、職場に戻ったらどのように部下に話しをしようか、主体性に欠ける部下にはどう接していこうかと夜を徹して考えました。
 ところが、職場に戻り愕然としました。現実はそんなに甘くありません。
 会議がはじまる時間になっても、主催者が不在というだけで誰も会議室に集まらず、自分の仕事を続けています。定例会議ですから、自分たちだけでもできるはずなのに、だれも前に立ってすすめようとしないのです。
 自主性がないのは、私が考えていたような課内の限られたメンバーではなくて、ほぼ全員に言える状況だったのです。
 全員が役職者にぶら下がっているこの状況を打破しなければならない。そのために、「組革研」中に考えたとおり、細かな指示をすることをやめて、質問をするスタイルに変えました。納期が近づいても我慢です。
 若手の中には自分からわからないことを調べて、動き出す人も現れてきました。ところが、ベテランは指示してもらう、やってもらうがあたりまえになっていて、変わる様子がまだ見えません。
 同じような悩みを持つ人のデイリーメールを読み励まされています。自分も悩みながらこの現実と闘っていきます。

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