参加リポート/現場から

紙に書かせたことで、動きが変わってきた

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中川昌幸 47歳 加地テック 生産部 製造課 課長  〔第519回/2019年6月会期参加〕  NO.1614

 組革研で、仕事モデルS-20の仕組みの解明に取り組みました。一人ひとりが現場調査を行い、その結果を貼りだし、「一覧一望」してから議論する。これをくり返していくうちに、仕組みらしきものがわかってきました。
 貼られた調査結果を見ている時に、ふと思い出しました。私には、休みの日などにボーっとしている時、職場で抱えている課題に関することが頭の中にパラパラと浮かんでくることがあります。頭の中で「一覧一望」をしているようです。そして、仕事がうまくいく時には、これが多いのです。
 このことを考えていて、思いつきました。頭に浮かんでくるのはいつになるかわからないけれど、組革研でやったように、事実と思われるものを紙に書いて、それをしっかりと見ながら仕事をすすめれば、確実に仕事をすすめることができるのではないか、と。
 私の職場は最終組み立て工程です。2人の班長のうち1人は納期ばかりを優先し、人手や時間の指標である工数を気にせず、時に過剰な人手をかけて仕事をすすめることもあります。いくら指導しても直りません。
 彼に個別作業ごとの工数実績を日々書かせることにしました。最初に全体の設定工数を私が書き、彼はこれを見ながら実績を記録していきます。時々「どうなってますか」と問いかけはしますが、特に指示はしません。
 そのうち、彼が不具合や、手戻り仕事を赤字で記入するようになりました。そして、それまでなら5人くらいかけていた仕事に3人しか割り振らないこともでてきました。毎日行っていることの実績を書かせ、向き合わせ続けることで、いくら言っても変わらなかった彼の行動が変化してきたのです。
 紙に書かせることが、私が何度も言うこともより有効でした。今後は、他の班長や班長候補にもやらせてみようと思っています。

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どうぞ宜しくお願い致します。

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