より一層指示を減らしていかなければ

「いいな」と思われたら押してください。

　 ４月１日の人事制度改正に向けてメンバーは懸命に取り組んでいました。
　 私の所属する人事制度改正推進室では、制度策定に携わるチームと人事システムを開発するチームとに分かれていますが、どちらのチームにも人事経験の少ない社員、そもそも当社での経験の浅い中途採用者がいる中で業務をすすめていました。 「４月１日に制度改正を実施する」という限られた時間の中、やるべきことも多く、さらに遠回りすることなく、ゴールしなければいけないという状況に立たされていました。
　 制度改正実施まで残り２か月を切った中、組革研に参加することになりました。 その体験を通じて私は、常に 「対象」を意識しなければ間違った対策になること、部下に嫌われてもやりきることを求めなければいけないことを痛感しました。
　 職場に戻った私は、長期的に目標設定やスケジュールを設定するのではなく、それらを短く切り、課題、取り組み内容を付箋紙に書き、見える化することで、メンバーがどこに向かっているか、何をしなければいけないかを常に共有するとともに、一人ひとりが考えて業務に取り組めるようスケジュール管理を強化しました。
　 その上で彼らに直ちに対策を考えさせず、 「対象」である社員にとって何がよいかを考えるよう求めました。 やりかたを変えた当初は、慣れていなかったせいもあり戸惑いもありましたが、次第に部署の全員が 「対象」を意識し動き、同じゴールに向かいすすんでいると感じられるようになりました。
　 部署全員の頑張りにより４月１日に人事制度は無事改正されました。 しかし業務を 「やりきること」が、十分であるかどうかはまだ微妙であり、途上だと思います。 部署のメンバー全員が、より高い次元で業務が行えるよう、より一層私の指示を減らしていかなければと思っています。