参加リポート/現場から

形式を真似ただけでは深掘りできない

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吉見直也  マツダ 商品本部 業務グループマネージャー  〔第515回/2018年10月会期参加〕  NO.1555

1555yoshimiHP-e1556180512978.jpg  先日、部下の成果物に対して後工程からクレームが入りました。 納品から既に相当な時間が経っています。 今さらやり直させるにはタイミングが悪すぎる。 一瞬、やり過ごそうかと考えました。 でもその直後、これが 「やらないで済ますことを許す」ことではないかと気づいたのです。
  改めて、部下に問題にされた成果物の総チェックと納品し直し、さらにこの事態に至った経緯の再現と考察、再発防止策の検討を指示しました。
  今までの彼らに対する私のスタイルとは真逆です。 部下は呆気にとられ、しばらく気まずい空気が流れました。 しかしけっきょく、彼は全ての要求に応えてくれました。
  上記の他にあと二つ、昨年末のデイリーメールで 「私はやる」と宣言しています。 一つは 「口出しを止める」こと。 部下には力があると信じ、対処できると判断したら一切口出ししないようにしています。 彼らが開く会議にも出席せず、自分たちで検討して結論を出すよう求めています。
  会議で決まった多くの案件は、その後も担当者どうしで調整しながら問題解決に向かってすすんでいます。 この事実を目の当たりにし、これまでの私の口出しやアドバイスが彼らの力を邪魔してきたと実感しました。
  「本部の教育プログラムに組革研での学びを活かす」も宣言した私は、次期幹部候補者を対象にした研修会を開きました。 課題に対して 「わからないこと」の洗い出しから始め、調査項目を絞り、現場現物の徹底調査をプログラムに盛り込みました。 視野が拡がったと受講者の多くから良い反応があったものの、徹底調査する熱意に欠け表面的に理解しただけで処理していると講師から厳しい評価もされています。 組革研の実体験がないまま一部の形式を真似ただけでは、深掘りできないことを痛感させられました。

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改めて更新を再開する予定ですので、少々お待ち下さいませ。
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