「対象」や「仕事観」に早く出会えたことを強みに

「いいな」と思われたら押してください。

　 私が携わっていた業務の一つに、既存製品の性能向上という課題がありました。 まだ入社して１年もたたず、しかも今の部署では数か月しか取り組んでいない私は、上司から指示されるまま性能調査を続けていました。 今ふり返ってみれば、上司が言うとおりにすすめていればいずれ結果が出るだろうと安易に考え、まったく自分事と捉えていませんでした。
　 ところが、いくら調査をしても性能向上に繋がるような技術や構造が見つかりません。 期待する結果が出ない日が続き、やる気も失われていました。
　 そんな自分の状態がまさに 「ロボット症」だったことを、組革研で気づかされました。 また、 「対象」を明らかにすることの大事さを知り、これまで職場で仮説に合う材料を探し、一部のデータのみを見て判断していたすすめかたが、間違っていたこともわかりました。
　 職場に戻って 「対象」を意識しながら業務をすすめていくと、 「この製品の性能が良いのはどうなっているからだろう」と、これまで感じなかった疑問が浮かび、もっと知りたい、調べたいと感じるようになりました。 その変化のもとになったのは、 「付加価値をつけ貢献する」と組革研でうかがった仕事への考えかたです。
　 さらにすすめていくと、一つの仮説に思い当りました。 それはタイヤ接地面の形状アイディアなのですが、私が考えた形が性能向上に結びつくことに気づいたのです。 この考えをすぐ上司に報告して認めてもらうことができ、大きな達成感を得ることができました。
　 これから何十年と続く社会人生活、その１年目で組革研に参加できたことはとても良かったと思っています。 「対象」や 「仕事観」に早く出会えたことを強みにして、自分の力を発揮していきたいと思います。