参加リポート/現場から

改めて学んだのはやりきらせることの大切さ

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剣持清隆  東日本旅客鉄道 技術イノベーション推進本部 次長  〔第460回/2012年2月会期参加〕  NO.1529

  組革研に参加した約1年後、異動した新部署で感じたのは前例踏襲の仕事のすすめかたでした。 課題に対して、まずできない理由を考えるのです。 それがくり返されてきたせいか、若手社員は目の前の仕事に追われ、新しい事へのチャレンジ精神が感じられませんでした。
  しばらくして、今までに無い新たな業務課題を上司から与えられました。 職場を変える絶好のチャンス、これを逃してはならないと私は考えました。
  プロジェクトチームの発足に際し、まずはメンバー選びです。 通常なら上司がメンバーを選任します。 しかし私は個々人のやる気が最も大事だと思い、公募制にしました。 参加希望者に、プロジェクトで取り組みたい課題を考えさせ、その提出を求めたのです。
  数人程度の応募と思っていました。 日々の業務に加えてのプロジェクト業務、踏み出さない職場の雰囲気を感じていたからです。 しかし応募は部内のほぼ全員からでした。 自分の目がいかに曇っていたかを思い知らされました。
  その後、メンバー選定も兼ね、全員でアイディア発表会を開催しました。 どれも甲乙つけがたい内容です。 それ以上に心を打たれたのは、誰もが問題意識を強く持ち、変えていきたいと願う前向きな思いでした。
  いざプロジェクトが始まるとみんな壁にぶつかりました。 前例が無いと言って立ち止まってしまう人、自分たちの枠内で小さくまとめようとする人も出ました。 そのつど私は組革研を思い返し、もっとできるだろうと安易に助けを求める彼らを突っぱね、さらに考えさせました。 ダメ出ししながら、何とか自分の力で乗り越えてほしいという一心でした。
  問題発生と考え直しが続きましたが、半年後の締め切り時、上司が描いていた姿を超える形で報告することができました。 改めて学んだのは、任せてやりきらせることの大切さと、乗り越えた時に得られる自信の大きさでした。

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脱・「三逆リーダー」
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