気づいた時の気持ちを忘れない

「いいな」と思われたら押してください。

　 「三逆リーダー」とは何かを詳しく聞いた後でも、実は理解できていなかったことが組革研の質疑応答で明らかになりました。 「まず自分が課題を理解してから内容を伝え、部下を見守っていく」ことで、そこから脱却できると私は考えていたのです。 それこそが 「三逆」の発言と指摘されて初めて、真逆に受け止めていたのだとわかりました。
　 私がやってきたのは単なるおせっかいだと気づいた時から、それまで自分がやってきた 「三逆」の場面が甦ってきました。
　 昨年４月に課長代理に就き、それまで私がリーダーを務めていたプロジェクトを別のプロジェクト担当だったメンバーに任せることになりました。 彼はもちろんこの内容に詳しくありません。 引継ぎの間、そのすすみ具合をこの目で確かめ、気になることに口を出していました。
　 それが彼らのやる気も仕事力も奪っていたということには全く気づかず、むしろ今までの内情を知っている自分がフォローしているのだから、リーダーが代わっても問題を未然に防げていると考えていたのです。
　 組革研から戻った日、私がやっていたことはおせっかいだったと彼らに伝え、今後は新たなリーダーに任せると伝えました。
　 ところがその後、一部の作業に手戻りが発生してスケジュールにも影響を及ぼすことがありました。 しかし彼らを見ると、自分事としてその状況を受け止め、問題に向き合っているように見えました。 そのため、一瞬手出しを考えた私も思い止まることができました。
　 彼らがどう自分事として問題を考えているかで、今の私は彼らに向き合えていますが、一度で 「三逆」を理解できなかった私は、この先また、口出ししてしまうかもしれません。 自分がしていたことがおせっかいだったと気づいた時の気持ちを忘れないよう、意識し続けなければと思っています。