長い道のりになると覚悟している

「いいな」と思われたら押してください。

　 自分が真の 「三逆リーダー」だと気づかされた組革研からの帰路、自分のやってきたことをふり返っていけばいくほど、申しわけないという思いがどんどん募ってきました。
　 組革研直後の月曜朝、部下たちを集めて心から謝り、続いて自分の決意を宣言しました。
　 「教える、指示する、世話やきを止める。 今後私は何も口出ししない、 その代わり、易きに流れることはけっして許さない」。 そして 「納期や品質、５Ｓなどへの取組みは自分たちですすめてほしい」と。
　 部下たちがどのように感じたのかは表情からだけでは推し量れません。 これから先１か月間に起こるあらゆることは、これまでの自分の責任として受け止め、彼らが動き出すまで我慢し続けるつもりでした。
　 直属の２人の係長も私の 「対象」の一つです。 これまで開いてきた課内ミーティングでの問題点と対策を一人ひとりに書かせました。 ところが彼らが書いたものを見ると、問題も対策も他人事としか感じられませんでした。
　 「自分事になっていない！」と強く言ってもう一度書かせました。 すると、自分で解決していこうとするものへと変わっていきました。
　 また、毎年この時期は全ての部下と面接しています。 そこでも全員に 「今直面している問題点」 「それに対する対策」を書かせましたが、これもほとんどが他人事でした。 この面接を通じて、彼らを指示待ちにしてきたことが改めてわかりました。 しかし私の宣言を理解し、自分の問題として捉えようと考え始めた部下がいたことは、とても嬉しいことでした。
　 長年にわたって育ててしまった 「指示待ち」や私自身の 「三逆」からの脱却への一歩を踏み出しました。 この先が長い道のりになると覚悟しています。