参加リポート/現場から

なぜその声が出てきたのかを明らかにする

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和泉 圭  日本貨物鉄道 経営統括本部 総務部 勤労グループサブリーダー  〔第501回/2017年2月会期参加〕  NO.1470

  組革研で 「対象」という概念を始めて知り、職場に戻ってから自分の業務に置き換えて考えてみました。
  勤労グループに所属している私は、全国にまたがる複数の労働組合との調整業務を10年に渡って担当しています。 会社側としては業務の効率化などの施策の推進を求め、組合からは労働条件向上の要求と、相反する立場の間に立ってきました。
  取り組んでいる内容が製造や営業部門のように数値目標を立てにくく、何かを生み出していくものではないため、自分自身でも一時期、モチベーションが上がらないことに悩んだ時期もありました。
  もちろんそれぞれの立場を尊重しながら円滑に話し合いをすすめることを意識して取り組んできたつもりですが、時として、わがままや文句、対立的な存在として捉えてしまったことがあったのも事実です。
  しかし、組革研で知った 「対象」として改めて捉えてみて、自分の考えが変わりました。 目からうろこが落ちたように感じました。
  対応する私が意識しなければいけないのは、自分の見かたを偏らせずに求められている背景にしっかりと目を向け、明らかにしていくことです。
  両者の落としどころを探すのではなく、なぜその声が出てきたのかを明らかにすることに注力するようになりました。 ほぼ毎日、電話で支社の様子を聞き、時には現場に行って自分の目で確かめる機会も増やしています。
  そういう目で見直してみると、会社側には取り巻く経営状況、マーケットやお客様のニーズの変化に対応しながら存続していくという背景があり、組合側にも安全で安心して働ける環境を目指すという理由が必ず存在しています。 二つの架け橋として欠かせない存在になることが今の私の目標です。

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改めて更新を再開する予定ですので、少々お待ち下さいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。

脱・「三逆リーダー」
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