嫌そうな顔をされても言わなければ

「いいな」と思われたら押してください。

　 組革研２日目、メンバー数人が一緒になって現場で調査したことがわかりました。 ブロックリーダーから「やる気がないならやめろ」と言われ、その言葉を真に受け、２４時で仕事を終えようとしました。
　 しかしその一方で、このままでは下期に参加できないことになってしまうため、嫌がるだろうなー、言いたくないなーと思いながら、既に部屋に戻っていた彼らに再び現場に行くよう促しました。 ほとんどが渋々出かけていきましたが、悪いことをした、がその時の正直な気持ちでした。
　 しかし、その調査が成果に繋がったのです。 彼らに嫌われないことばかり気にして、それまで強く求められなかった自分が間違っていたとはっきり気づいた瞬間でした。
　 職場でも同じでした。 部下から質問されなくても先回りして手出し口出しする。 自分の経験や知識を一生懸命彼らに押し付けていました。 業務が停滞しないように、はいま思えば単なる逃げ口上、嫌われないよううまくやりたいが心の底にあったと思っています。
　 しかし、まだほんの少ししか自分の体質を変えられていないと感じています。 ただ、以前なら間違いなく口出ししていたことも、言い出すまえに意識するようになり、堪えようと努力しています。
　 私の部署の判断によって商品性能の合否が決められ、そのまま生産に移行できるもの、設計に再び戻されるものが決められます。 後工程への影響がとても大きな、言わば上流に位置する部署。 しかし、未だにメンバーの意識は目のまえの自分の業務の範囲に止まっているように感じています。
　 組革研後、 「この部署で遅れると何が起きるか」をメンバーにくり返し言うようにしました。 嫌そうな顔をされても言わなければと思っています。 彼らから少しずつ納期や次工程を意識した発言が出はじめています。