参加リポート/現場から

緊急支援策を1日で作り上げた

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松田英久  マツダ カスタマーサービス本部 カスタマーサービス市場部 部長  〔第514回/2018年9月会期「リーダー参加」〕  NO.1454

1454matsudaHP.jpg  「メンバー参加」で気づいた 「部下に教えない、指示しない」はもちろんのこと、新たに 「逃げることを許さない」と決意して臨んだ 「リーダー参加」でした。 しかし思うようにすすまないチームの状況にイライラが募る。 気づくと世話やきや仕切りのオンパレード、さんざん指摘されました。
  ところが3日目に衝撃的な体験をしました。 リーダーミーティングで脱け、チームに戻ってみると空気が違う。 メンバーの目はギラギラし、どこを誰が何をいつまでに調べるかを、自分たちですでに決めていました。
  不在だったのはわずか40分。 とはいえその間の成果は、これまでの2日間をはるかに凌いでいました。 これが本当の彼らの姿。 でもその感動はすぐ自分に跳ね返ります。 それを抑え込んでいたのは私だった、と。
  それ以降、 「リーダーの存在とは何か」をずっと考え続けました。 S-20で高業績を得られたのはもちろん嬉しかったが、それはメンバーの努力。 私がいなくても彼らはできたとしか思えなかったのです。
  それでも最終日、 「教えないリーダーにはむかついた。 でもそんな自分の考えは間違っていた」とメンバーに言われた時にはぐっときました。
  職場でさっそく、 「世話やきと仕切りはもうしない」と上司や周囲に宣言し、すぐ実行に移しました。 そして偶然にもその直後、とても店舗だけでは処理しきれない量のリコール修理が伝えられてきました。 このままでは、お客様と店舗が大混乱し多大なご迷惑がかかることは明白でした。
  「我われがやらずして誰がやる」、そう言ってメンバーが動いてくれました。 自ら考え、優先順位を組み直して1日で緊急支援策を作り上げたのです。 担当部門外のことでしたが、 「店舗とお客様のために」の思いは一致し、正念場を乗り越えてくれました。 すべては 「対象」で対応が決まる、それをメンバーにやりきらせるのが私の役割だと改めてわかりました。

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