参加リポート/現場から

少しずつだけど、彼らは変わってきている

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斉藤徹哉  三菱重工業 パワードメイン 品質保証総括部長  〔第504回/2017年6月会期「リーダー参加」〕  NO.1436

1436saitouHP.jpg  組革研に 「メンバー参加」した私は、それまで素案を一部の幹部が相談して作成していた年間の実行計画書を、全員参加の合宿を行い、部下たちが個でまず作り、X打ちしながら議論を闘わせて横どおしで作らせました。
  それに基づき本人たちが実行していくのですが、その途上、四半期ごとに進捗状況がどうなっているかを報告する機会を設けています。
  ところが、私がこれは重要だと思う案件については、四半期の報告会を待たず、 「あの仕事はどうなっている?」「〇〇部門と予め話を詰めておくように」というように日常的に口を出し、指示していたのが実態でした。
  それがダメだと気づかされたのが 「リーダー参加」でした。 部下はそっちのけで、私は「自分満足」のために口出し手出しをしていたとわかったのです。 まさに「三逆リーダー」でした。
  四半期ごとの報告までは何も言わない、そう私は覚悟を決め、部下たちにも伝えました。
  と言ってもすぐに彼らの動きが変わるわけではありません。 生来せっかちな私も、彼らの実施状況やまだ手付かずでいることが気になり、口出ししたくてたまりませんでした。 無意識に言ってしまったことも多々ありました。
  はっきり伝わるまで1年程度かかったかもしれません。 我慢を重ねていると彼らに少しずつ変化が現われてきました。 自分たちでどんどん動くようになっていったのです。 さっと集まって進捗状況や問題点をメンバーがお互いに確認し合い、他部署が関われば迷わず相談しに行く、そんな光景があちこちで見られるようになりました。 壁にぶつかればその対策を自分たちで考え、実施計画自体も目的が達成できるように自分たちで見直しています。
  いま、彼らの自主的な活動に任せ、私が口に出すのは本当に四半期の報告時だけになっています。 少しずつですが、彼らは変わってきています。

只今、サイトの更新を一時停止しております。
改めて更新を再開する予定ですので、少々お待ち下さいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。

脱・「三逆リーダー」
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