四の五の言わずにやってみる

「いいな」と思われたら押してください。

　 ＮＣプログラムと呼ばれる機械やロボットを動かすためのプログラム作成や加工工具の検討を職場で担当しています。
　 しかし、製品を加工するためのプログラムや工具は昔からあまり変わっておらず、私も問題を感じていました。 現場のオペレーターからもやりにくいと、よく言われました。 しかし、加工工具は特殊な形状で、実際の作業の都度製作する必要がありその手配も楽なものではありません。
　 このまま続けば後輩や現場オペレーターの先の苦労は目に見えているし、いっこうに良くなっていかない、何とかしたい。 この気持ちをずっと抱いていました。 しかし踏み出せませんでした。 そんな私の背中を押し、改善に着手すると決意させたのが、組革研での体験でした。
　 それは２日目深夜２：３０、「Ｓ－２０」の仕組みとして発見に至りそうになりながらもサンプル数が足りないことが判明しました。 外出できる時間はあと３０分。 「今日は無理だ」と諦めの言葉、「でも」とこだわりたい声のやり取りがしばらく続きました。
　 しかしそれほど間をおかず、グダグダ言っている時間がもったいない、全力を尽くそうと全員の意見が一致したのです。 次つぎに道具を引っ掴み、現場に駆け出してきました。
　 四の五の言わずにやってみる。 そう決意してみると、入社２０年以上を経て、自分はここまでと線引きして、自らの役割を固定して考えてしまっていたことも痛感しました。 ＮＣプログラムは作って終わりではなく、現場で加工してみて初めてその品質の善し悪しが問われます。 現場のオペレーターから、「使いやすくなった」「めっちゃ早くなった」と言われて喜ばれるものにできるよう、改善に取り組んでいこうと思っています。