「対象」を素直に見て明らかにする

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　 年初の異動で、入社以来従事してきた設計部門からコーポレート部門に移りました。 今までとは全く畑違いの業務内容です。
　 異動は自ら志願しました。 自分が日々こなすことを考えるようになっていると感じて悩み、これまでとは違う新たなことに挑戦したいと常々考えていました。その機会がいま、と思ってのことでした。
　 異動してしばらくは全てが目新しく、夢中でさまざまなことを吸収できていると実感できました。 ところが半年が過ぎた頃から、毎日の業務に追われるようになり、目先の作業を消化することに精一杯になってきたのです。 そんな頃、上司に勧められ組革研に参加しました。
　 それはまさしく今後の人生における転機になったと感じています。
　 Ｓ－２０の仕組みの解明に挑みながら、「対象」と素直に向き合えない自分を何度も痛感しました。 手抜きもすぐ露呈しました。 こま図を眺めながら対応することばかり私は考えていたのです。 自分が対応してしまっていることにすら、すぐには気づけませんでした。
　 「対象は対応する自分とは関係なく存在している」という言葉を聞いてハッとさせられました。 自分の都合で 「対象」の枠を決め、歪めてみようとしていたのです。 枠を決めればそれ以上考えなくて済む、無意識に楽な道筋を作り、そちらに流れようとする。 まさに手抜きの温床でした。
　 職場では新たな業務に取り組む動きが起きている傍ら、コストミニマムが求められ、人手不足という問題は慢性化しています。 それらに挑戦していくためには、「対象」を自分勝手に枠に嵌めず、素直に見てそれを明らかにしながらすすめていくという私の決意を一歩ずつすすめて自らの動きを変え、周囲にも変化を起していかなければいけないと思っています。