参加リポート/現場から

この先の長い道のりを覚悟している

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辻 大介  マツダ 衝突性能開発部 アシスタントマネージャー  〔第509回/2018年2月会期参加〕  NO.1316

1316tsujiHP.jpg  アシスタントマネージャーに昇格した2か月後、私の転機は突然訪れました。 長年お世話になった上司が他部署に異動してしまったのです。
  今後は私がリーダーの役割を引き継ぎ、部下とともに開発中の大きな山場を超えていかなければいけない。 問題が起こっても頼れる人はおらず、業務量もどんどん増えていきます。 いつしか面倒なことを避けよう、波風を立てないようにという思いが先に立っていました。
  私は納期を守るため、メンバーに事細かな指示を出し、自分の考えと異なる部下の考えを自分の思う方向に修正させようとしていました。 自分ではできない理由ばかり考えているのに、彼らの活気のなさに憤りも感じていました。そんな中での組革研参加でした。
  自分優先、手抜き、部下を道具としていたこと。 組革研で気づかされた自分自身の状態です。 自らの甘え体質から脱出していくことを決意して職場に戻りました。
  易きに流れようとする自分との闘いでもあります。 簡単にできるはずはなく、未だにできているとは言えません。 それでも少しずつ変化を感じています。 うまく表現できませんが、逃げようとする自分が何かに支えられて頑張れる。 逃げようとする自分を自覚できて踏ん張れるのです。
  部下たちも少しずつ変わってきているように感じています。 もちろん組革研直後から、細かな指示を出さない、世話をやかない努力を続けています。 その中で彼らも自分で考えようと頑張っている。 手を抜かないようお互いに指摘し合っている。 変わり始めた様子を見ていると、自分がやっていた管理など本当に不必要だったと実感します。
  これが私の一歩め、この先が長い道のりであることは覚悟しています。

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