参加リポート/現場から

自ら掴みとらなければ自身の血肉にはならない

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堀 智博  マツダ 商品本部 主査  〔第508回/2017年11月会期参加〕  NO.1286

  複数の部門を取りまとめながら業務をすすめていますが、時にはメンバーが主体的でないと感じることもあります。 彼らの問いには解決策を考えて示してきました。 しかし全てへの目配りは無理、すると遅れや抜け漏れが生じてしまう。 それに焦っているのはいつも私だけ。もっと考えるよう求めても彼らがやらないうちにしびれを切らして指示を出す、このくり返しでした。
  組革研に参加して、メンバーが指示待ちになっている原因は私自身、彼らを道具力としてしか見ていなかったからだと痛感しました。
  組革研後、彼らのいまの状態と自分の接しかたを書き出してみました。 「からくり解明」を大事にしているのに、仕事の仕組みに目が向かない。 対応に行き詰ると上に解決策を求める。 自分都合で考え動いてしまう。 書き出してみて、自分の責任の重さを改めて痛感しました。
  ここからどうしたら脱け出せるか、どうすればメンバーの力が出るのかと考えた末、仕事の目的や達成目標、自分たちがどういう状態になりたいかを彼ら自身で話し合ってもらいました。 私は一切口を差し挟まず、自分たちの意見としてまとめてもらうことにしました。 数日くらいで終わるだろうという予想は外れ、一週間経っても結論が出ませんでした。
  その後も、事あるごとにどうあるべきかと問い続けています。 しかし 「どう対応するか」にいつの間にか視点が戻ってしまっているのが現状です。
  私の態度は、以前より厳しくなっていると思っていますが、一方で自律した行動に繋がっていないメンバーを見て、まだまだ迫り切れていないと痛感しています。
  自ら掴みとらなければ自身の血肉にはならない。 これを肝に銘じて、自分のやりかたにこだわることを捨て、嫌われることを怖れない覚悟を持って接していきたいと思います。

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