参加リポート/現場から

防災訓練の結果が大きく二つに分かれた

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佐野宏行  旭化成ファーマ 名古屋医薬工場 総務環境安全課 〔第506回/2017年9月会期参加〕  NO.1257

1257sanoHP.jpg  「S-20」で、切株に躓いて擦りむいたとクレームを言ってきた人がいたと講義で聞いて、そんな人が居るのかと驚いた後、職場で自分自身の体験を思い出しました。 工場内の廊下が滑りやすいと言われた時のことです。
  確かに滑りやすくなっていましたが、その場は放置されたまま、範囲もそれほど広くありません。 気づいた人がすぐにふき取りさえすれば、危険な状態は無くなります。 安全確保は自分の仕事じゃないと思っている、その時感じたことと切株の例が重なりました。
  私は工場の環境安全を一人で担当しています。 どうしたら安全を自分の問題として捉えてくれるかと考えました。 「問題に直面させる」 「危機感を持たせる」が頭に浮かびました。
  今までの地震防災訓練は、事前に作られたシナリオに沿った訓練が毎年くり返されています。 実際に地震を想定したとおりに動けるのか、以前から疑問を感じていた私は、昨年の訓練で、防災組織団体の中の役割を明確にして大まかな流れだけを示した後は、訓練開始から一切彼らに指示をしないようにしてみました。 結果は二つに大きく分かれました。 事前に役割をもう一度見つめ直し、その場の状況から考えて動ける人と、自分の役割がわからず、動けなかった人。
  この工場は、地震等の災害で考えられる環境影響がほとんど心配ないため、これまで生産、品質が優先され、安全は後回しにされがちでした。 私自身も、製造の安全は製造課内で考えるべきじゃないかと感じた時でも、自分の考えどおり対策を実施したほうが手っ取り早いと済ませてきていたのです。
  今回の訓練で、 「自分の身は自分で守る、安全活動は皆の業務である」を一人ひとりにもう一度、意識させる必要があると痛感しました。 安全活動を後回しにしないためにも、粘り強くすすめなければと改めて思っています。

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