参加リポート/現場から

役割が変わったことを実感させる発言が増えてきた

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佐渡正崇  日本貨物鉄道 情報システム部 サブリーダー  〔第507回/2017年10月会期参加〕  NO.1232

  社内システムの保全を担当しています。 実作業は関連子会社が担当しており、私はそれをマネジメントする立場です。 日々の問合せや不具合対応、簡単なシステム改修が主な業務ですが、利用する人に迷惑がかからないよう失敗しないことを最優先して今まで取り組んでいました。
  そのためにはトラブルやシステム障害があった時にどう対応するか、それぞれの局面で仕様ややるべきことがはっきりしていなければ対策を実行する人が困ってしまいます。 私はそれらを細かく決め、彼らが悩まずに作業できるよう注意していました。
  それが彼らを道具にしていたことだったと組革研で気づきました。 彼らは私にとって最も身近な人たちです。 大事にしているつもりが、逆に人間扱いしていなかったとわかって衝撃を受けました。
  最近、システム管理以外の仕事量が増えてきたため、席を外す機会が多くなっています。 これを利用しようと思い、担当者に私がやっていた仕事を任せるようにしました。
  当初は打合せやレビューに参加して意見をもっと言ってほしいと頼まれました。 しかし出席せずに後から質問したり決まったことを聞いたりして、自分が口出しする機会を減らしています。 彼らの報告を聞くまで口を出さないというのはとても辛いことだと実感しています。
  担当者の中には自分の役割が大きく、重要なものに変わったことを実感させる発言が増えてきました。 今では私に頼らないですすめています。 とても嬉しく感じていますが、彼らに負けてはいられません。 組革研後は毎日、おまじないのように 「対象を明らかにする」と呟くようになりました。 これを続けるだけでも、以前より仕事の質が上がっているような気がしています。

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