参加リポート/現場から

理屈ではわかっても実際に動けない状態をどう打破するか

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向井雄俊  マツダE&T PT設計部 主幹  〔第498回/2016年9月会期参加〕  NO.1214

1214mukaiHP.jpg  親会社から委託される開発業務をすすめています。 問題解決や業務の新たな課題設定などが親会社で決められ、自分たちが関わらないせいか、 「やったことがない」 「わからない」という発言が多い職場でした。
  また、開発途上で問題に直面すると、親会社に相談して具体的な進めかたまで確かめて言われたとおりにやるのがいつものすすめかたでした。
  昨年参加した組革研で 「対象」の概念を教えられ、さらに部下の役割は 「上司の期待以上に応えること」とうかがい、衝撃を受けました。
  上司を置き換えれば親会社。 私たちが求められているのは何かをもっと考えられる職場にしなければいけないと決意して職場に戻りました。
  その実現を目指して始めたのは、 「対象」であるメンバーを見ることでした。
  日頃の会話や動きを見てその人をありのまま知ろうと努力しています。 彼らの能力を過小評価せずに、 「必ずできる!」と信じて任せています。
  チームの中にはそれまで長い間休みがちだったあるメンバーが、自分の枠を破ろうと動き出して、自ら休出を願い出て取り組むようになりました。
  ところがその後、これまで一人で仕事をしてきた彼はチーム内でうまくコミュニケーションが取れずに次第に空回りするようになってしまったのです。
  その様子を見ていた私はあえて彼をリーダーにして、役割と責任を持たせるとともにチーム全体を見ることを彼に求めました。
  するとチーム内で議論が活発になってきて、メンバーが自分たちで議論をしはじめるようになってきました。
  少しずつ 「自分たちで考える」が拡がってきたと思う反面、未だに過去の思考にしがみつく癖から脱け切れない人もいます。 理屈ではわかっていても実際に動けない状態をどう打破するか、まだまだ私の課題は終わりません。

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