今年こそ慢性不良を撲滅する

「いいな」と思われたら押してください。

　 組革研に参加し、職場で２０年来くり返されていた不良解決という課題に私が真正面から向き合っていなかったことに気づきました。
　 そんな自分が恥ずかしくなり、この問題を後回しにしない、今後は言いわけをしないと心に決め、不良が起こる仕組みを捉えて年内に撲滅するという目標を立て、部署の他のメンバーと取り組んでいきました。
　 複数ある釜それぞれの温度の違いや変化を調べ、ゴムの配合も少しずつ変えてデータを取りつづけていきました。 すると次第に不良の原因がわかってきました。 この不良は毎年気温が下がると起きています。 冬場に照準を定めて、実行しました。
　 ところが実際には半減程度の効果しかありません。 撲滅することはできなかったのです。 しかもこの対策によって、作業工数は今までより増え、エネルギーロスも生じてしまいました。
　 「対象」が捉え切れていなかったことは明らかでした。 私は今回の結果や途中の状況を調べるとともに、もう一度過去の調査結果やそのつど講じてきた対策を見直しはじめました。
　 すると、品種によって不良の発生頻度に差があることがわかり、さらに詳しく調べていくと、不良が少ない品種は材料の構成比率が他の品種と異なることがわかってきました。
　 現在、材料の構成比率を変えたテスト品を作製しています。 課題に取り組んできたメンバーの思いは、今年こそこの不良を無くすことの一点です。
　 しかし７月の異動で私はこの部署を離れることになってしまいました。 不良撲滅の瞬間を自分自身の目で確かめることはできなくなりましたが、残った担当者が必ず達成してくれると信じています。