参加リポート/現場から

悩んで考え抜くことが必ず達成感に繋がる

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富澤和廣  マツダE&T 執行役員 パワートレイン開発本部 本部長  〔第503回/2017年5月会期参加〕  NO.1156

  昨年秋、親会社からの出向で現職に就きました。 「親会社にとってなくてはならないパートナー」と思われる組織にこの部門を変革することが私に課せられた使命です。
  まず、親会社で培ってきた知識ややりかたを広めていこうと考えました。 しかし部下との意見の対立が頻発したのです。 いったい私はここに何しに来たのかと悩んでいた頃、組革研に参加しました。
  組革研では何度も失敗を重ね、 「対象」に迫ることの重要さを体感し、対応を先に考えてしまう自分がよくわかりました。 しかも頭では 「対象」から離れないよう考えているのに、強く意識していないとすぐ対応に走ってしまうのです。 すでに体質になっていると気づきました。
  同時に、職場で自分がうまくいかなかった理由もわかり、納得しました。 部門の開発力を高めるために彼らをどうするか。 「対象」である彼ら自身のことを考えずに、彼らを動かすことばかり私は考えていました。 ふり返ると、対立したのは彼らが自分の考えをしっかり持っていたから。 私のほうが自分の考えを押し付けて彼らの動きを抑えようとしていたと気づいたのです。
  職場に戻った私は、メンバーたちが自分で考え、やり切る職場にすると改めて決意しました。 そのためには私が口出しを抑え、知識を教えることなくより高い成果を彼らに求めつづけなければいけません。
  私の決意からほとんど時を置かず、メンバーが成果の一端を報告してくれ始めました。 一方で短期間のアウトプットに追われ、これまでのやりかたから脱けきれていないと思われる人もいます。 やると決めたからには皆でやり切らなければ。 悩んで考え抜くことが必ず達成感に繋がるはずです。 この思いからぶれずにすすめることが、この職場の変革に繋がると信じています。

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