図面不備が１／３に減った

「いいな」と思われたら押してください。

　 製造部門への図面作成もかつて所属していた技術部での業務の一つです。
　 受注ごとに図面が異なるこの仕事は理解や技術の高さが求められ、限られた人に依頼が集中してしまいます。少しでも負荷を緩和するため、軽微な修正や図面の検図は他の人に任せてバランスをとろうとしました。
　 ところが検図の見落とし箇所を製造部門から頻繁に指摘され、その確認や対応に追われて修正や検図に費やす時間がさらに増えてしまいました。
　 この状況を図面グループのリーダーに調べさせました。 すると、製造部門との窓口だったメンバーが、不備を指摘されるつど自ら修正していたことがわかったのです。 他の人たちは彼らの修正の苦労も、また指摘されていた不備や検図の見落としそのものも知らずにいました。 彼らが良かれと思ってやっていたことが、実際には問題に蓋をしてしまっていたのです。
　 一人ひとりに問題に向き合わせることしかここから打破できない、と決意しました。
　 すぐリーダーと相談し、 「図面不備撲滅」を目標に掲げました。 しかしミスはどうしても起きてしまうと思っている一部のメンバーは理解してくれません。 中には無理難題と言って、拒絶反応をみせる人もいました。
　 それでも絶対に撲滅すると彼らを押し切りました。
　 この課題をすすめるには、不備が起きている実態を生々しく明らかにしなければなりません。 それは自分の仕事ぶりに向き合うことにもなります。 自分がどのように間違えてしまったのか、各自がふり返りはじめました。
　 ２か月を過ぎた頃から製造部門からの不備の指摘が減少しはじめました。 そして半年後には１／３まで減りました。

―― この詳細な実態は、７月２８日(金)の「組織革新研究会/定期報告会」で報告されます。