組革研の 「リーダー参加」の最終日、 「あなたの頭には自分のことしかない」と指摘されました。 リーダーにとって一番肝心な 「部下のために」 「部下にとって」が欠落していると言われたのです。 ショックでした。
それからはいろいろな場面で 「対象三角形」を描いては 「対象」側に部下と書き入れ、 「自分は部下のためにいる」と意識しつづけてきました。
09年に現場の課長就任を突然任命されました。 部下も500名弱に増えて悩みも一挙に増えました。
大分の製造現場は製品のほとんどがハンドメイドです。 そのため結果は個々人の 「人間力」の差に大きく左右されます。
部門内に、努力しているのに結果が出ず、卑屈になっているとしか見えない30人ほどの作業グループがいました。 問題が全て現場任せ、自分たちだけでは解決できず後工程から文句ばかり言われるのです。 この部署が変われば工場全体が変わる、組革研のリーダー体験から私はそう直感しました。
すぐに若手1名をプロジェクトリーダーに任命し、情報や工程の流れや仕組みまでグループ全ての課題を、作業者と一緒に解決するよう伝えました。 そしてその過程で私は口出しせず、ずっと彼らの様子を見ていました。 意識したのは一つだけ、決めたことは必ずやり切らせることです。
翌年この活動は全社で表彰され、大きく胸を張る集団に変わりました。
さらにその後、参加を志願してきた部下をきっかけに、組革研への派遣対象をスタッフから現場作業者に拡げました。 さらに 「チーム参加」へと移行し、いまも毎年つづけています。 参加した彼らは大きく変わっています。
ようやく利益を出せる工場になりました。 クレーンの製造台数が2.5倍に、その年の工事損益も5倍の利益になりました。
―― この詳細な実態は、7月28日(金)の「組織革新研究会/定期報告会」で報告されます。
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