参加リポート/現場から

「最後にこの仕事ができて良かった」

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加藤博亮  富士フイルムフォトマニュファクチャリング 第一生産部 担当部長  〔第347回/2000年8月会期「リーダー参加」〕  NO.1087

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  「部下には自分が思う何倍もの力がある」と組革研で衝撃を受けてから、正規職員も契約社員も同じように力を持っていると信じて接してきました。
  2年まえ、ある事業場を閉鎖し、40km離れた本社工場に移転することが決まりました。 市場を欠品させることは許されず、旧事業場の生産終了直後に新工場で立ち上げることが必須です。 ところが生産はフル稼働、その傍らでは引っ越しと、時間・人手が足りません。 しかもみんなの意識はどうしても、スムーズに生産を移行することに集中しています。
  懸念されたのは旧事業場の廃棄と片づけでした。 東京ドーム1個分の広さの事業場を同時にきれいに片づけなければいけません。
  「自分の家の引っ越しと同じくらいきれいに、空っぽにしてほしい」。
  私は女性を中心とした契約社員にこの課題を託そうと決意し、強く訴えました。 彼女たちは新工場への通勤に難が生じて、退職を選ばざるを得なかったのです。 約10名が賛同してくれ、退職を延ばして取り組みました。
  事業場の歴史は50年。 冷蔵庫が17台も出てきました。 設備は業者に任せますが、机や棚の処分はもちろん、細かい分別も自分たちですすめなければなりません。 しかも1か月の納期は延せません。
  8月の冷房の効かない中、大変な肉体労働になりました。 しかし他の人たちが新工場に移動し、自分たちだけでやるしかない状況になった直後、彼女たちの動きが目に見えて変わりました。 生き生きとしてどんどん作業がすすんでいったのです。 ついにトラック40台分の廃棄物を処理し、事業場が空っぽになりました。
  「退職まえの最後にこの仕事ができて良かった」。 彼女たちの言葉を聞いた途端、感謝で胸がいっぱいになりました。

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