参加リポート/現場から

「これは誰が見るものなのか」を必ず尋ねている

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後藤拓磨  アンリツエンジニアリング 計測ソリューション部 課長  〔第466回/2012年10月会期参加〕  NO.1061

  組革研で 「ロボット症」の話しを聞いてショックを受けました。 これまでは自分が思うような製品をつくりたい、それを早く実現するためには効率を上げなければと思い、私は部下に指示ばかり出していたのです。
  職場に戻った私は、課題を伝えた後はメンバーに全て任せました。 はじめは彼らも戸惑っていたようです。 その後もしばらくの間は、うまくいかないことがあると何度も相談されました。
  以前の私なら、相談された途端に浮かんだ考えをあたかも答えのように伝えていたかもしれません。 しかし意識できる限り、「自分で考えて」をくり返すようにしてきました。
  しかし中には指示をずっと待ちつづけ、納期直前にばたばたと動きはじめるメンバーもいました。 もちろん納期は守らねばなりませんが、時間ギリギリまで差し戻して考え直させました。 「これぐらいでいいや」で済ませるという雰囲気を、以前からこの職場で感じていたからです。
  また、「対象」をなかなか意識できないというのは、組革研で私自身が思い知らされました。 職場でも部下の報告書を見るたびに同じように感じてしまうようになりました。 「対象」という言葉は使っていませんが、 「これは誰が見るものなのか」を必ず尋ねるようにしています。
  彼らの作る資料がわかりやすくなり、お客様への提案数も増えてきています。 これは最近職場で、お客さまからお聞きした内容がより具体的に話されるようになってきたことと無関係ではないと思っています。
  部下の多くは他チームのリーダーとして異動し、メンバーが入れ替わりました。 新たなメンバーがこれからの私の 「対象」です。 彼らにどう向き合っていくか、これからも悩んでいきたいと思っています。

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