提案した本人が考え、実現させることにこだわった

「いいな」と思われたら押してください。

　 １０年まえ、係長時代に組革研に参加し、「部下はみんな人間力を発揮したい」 「上司が指示し教えることが、部下の邪魔をし、彼らをロボット化している」 とうかがい、その考えに感銘を受けました。 指示待ちと思われる部下や言われたことだけやればいいという場面が自分の職場にもあると感じ、自分が変わり、職場を変えていかなければと決意しました。
　 組革研後まもなく、５０名を超える職場の課長になりました。 さっそく二つのことに取り組みはじめました。
　 一つは部下がやった結果を業績の数字として明らかにすることです。 所属する係ごとに分け、彼らが取り組んだ内容を全て業績に反映する仕組みを作りました。
　 そしてもう一つは私自身が彼らに細かな指示をしないことです。 責任は私が取ると彼らに宣言して、業績目標に向かって各自が考えて動くことを求めました。
　 その途上も、彼らに余計な口出しをせず、どんな小さな提案を言ってきても、提案した本人が考え、実現させることにこだわりました。 難しいと思われる課題でも、途中の状況報告は聞くものの、彼らから具体的な相談を受けるまでこちらから先に声を掛けることを避けました。
　 しばらくこの取組みを続けていくと、月による波はありますがその後の業績は大きく上向くようになり、今に至っています。 ２年まえに他の赤字拠点も受け持つことになりましたが、そこでも同じようにすすめ、今では支店全体の業績を支えるまでになっています。
　 このすすめかたが正しいかどうかわかりません。 しかし今でも組革研の体験を風化させないよう、キャンパスリーダーの本を読み返しています。