参加リポート/現場から

書き出す内容がありありとなるまで質問を重ねた

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山田真稔  住友金属鉱山 健康保険組合 事務長  〔第216回/1989年10月会期参加〕  NO.1040

  昨年、今までの職歴とは全く畑違いの職場に異動しました。 しかも直後に20%の人員削減という課題を突き付けられたのです。 期限は5か月。新しい職場で何もわからない私は部下の力に頼らざるを得ません。
  本当に仕事は自分に都合よくできていないなと愚痴も出かけましたが、悩んでいる余裕はありません。 しかし、この状況はむしろチャンスではないかとも私には感じられました。
  さっそく 「対象」 である日々の仕事を個で見直させ、書き出させました。 新任上司のこのやりかたはメンバーから当然のように反発されました。 それでも強引にすすめました。 しかし書き出されたものを見ると対策が混じったものばかり。 ありのまま状況を書けと言ってもできないのです。 その状態を知った私は、彼らに次つぎと質問をくり返すようになりました。 この時ばかりは私自身が業務内容を知らないことが強みになりました。
  「どうしてその仕事は必要なのか」 「その根拠は?」 「いつしなければいけないのか」。 書き出す内容がありありとなるまで質問を重ねました。
  毎週1回のミーティングで状況を確認しながら3か月間続けていくと、峠を越えた感触が得られました。 その頃にはメンバーからも業務のすすめかたを変える提案がいくつも出されるようになっていました。
  法令遵守や過剰サービスについても、今ではお互いに激しく議論して決めようとしています。 プロジェクトが加速していると実感しています。
  私の組革研参加は28年まえ、「リード」を管理の一つの手法かと質問してこっぴどく叱られたのを覚えています。 今でもキャンパスリーダーの著書やデイリーメールを読むたびに、世話焼きや易きへ流れそうになる自分の甘さを感じて、まだまだ途上にいると自分を戒めています。

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脱・「三逆リーダー」
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