参加リポート/現場から

考えている途中で、主語と述語を付けてみた

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渡邉宗一郎  三井造船プラントエンジニアリング 品質保証部 主任  〔第499回/2016年10月会期参加〕  NO.1037

 前日に参加が決まり、組革研がどんなものかもわかりませんでした。
 面食らったのはミーティングのすすめかたです。ディスカッションすることが会議だと思っていたのに、まず個人で考えるよう言われたのです。個で考えた後、少人数で話し合ってから全体で話し合う。すぐには納得できませんでしたが、やってみると、始めから話し合った時に比べて自分自身の理解が深まるだけでなく、共有化もすすむことに驚かされました。
 職場に戻って、さっそくこのやりかたを取り入れました。まず課題を説明し、1時間後に出席者全員がそれに対する個人の考えを書いて持ち寄ってから議論します。今までよりも中味が濃くなり、深く話し合っているように感じています。今後は弊社で行っている業務改善運動の会議でもこのすすめかたを取り入れていきたいと考えています。
 もう一つ、「自分ばなれ」という言葉に組革研で出会えました。以前から主観に囚われがちだと自分でも思っていましたが、「S-20」の調査の途中でも気づかないうち対応を考え、何度も「自分ばなれ」を指摘されました。
 それから自分なりにいろいろ工夫した結果、考えている途中で主語と述語を付けてみることにしました。すると、「対象」と「対応」のどちらを考えているかを自分でわかるようになったのです。少しだけではありますが、「自分ばなれ」に近づけているのではと感じています。
 職場でこれを意識したことで、思い込みに気づける場面も経験しました。調達品の検査時に、自分がスルーしたところに危険な空気を感じたのです。改めて調べたところ、トラブルに繋がりそうな状態だとわかりました。思い込みですすめた時は「対象」をちゃんと見ていないと教えられました。今後も素直にありのままを捉えようと意識していきたいと思っています。

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