参加リポート/現場から

部下は自分で動きはじめていると感じている

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田村知己  オー・エル・エス 業務部長  〔第500回/2016年11月会期参加〕  NO.1029

  組革研から職場に戻り、仕事に取りかかろうとした途端に部下に話しかけられました。 「仕事が溜まってますね。 手伝えることはありますか?」。
  いつもの朝にくり返される言葉です。 しかしその瞬間、 「指示・命令が部下を 『ロボット症』にする」 という言葉が甦りました。 出社してから私に会うまで、彼は仕事をせずに私からの指示を待っていたのです。
  すでに部下が指示待ちになっている。 私が彼らをそうさせてしまった。 その事実を突き付けられ、今までの自分の姿が浮かんできました。 メンバーの取り組むスピードに不満を感じ自らやってしまっていたこと、彼らに任せると却ってロスが生じると思っていたこと。
  自分自身の意識を変え、この状態から脱け出さなくてはいけない。 2日間考え、悩みつづけました。 そして、業務開始まえに10分間ミーティングをすることから始めました。
  その形式は以前に現場にいた頃にやっていたミーティングと同じです。 しかしすすめかたを根本的に変えました。 課題を短期と中期にメンバー自身で分けさせ、そのすすめかたや納期を彼らに考えさせ、説明させました。 そして私は、自分から指示を決してしないことに徹しました。
  何も言わない私に彼らは当初、不満だらけ。 私も 「忙しいから今日は止めようか」 と思う日も何度もありました。 その都度、自分の都合で止めてはダメだと思い返し、始めてから2か月になろうとしています。
  今は彼らから 「やりましょう」 と声がかかるようになり、2か月の間に、必要だと感じた資格を自ら取得したメンバーも出ています。 さらに弊社の業務拡大に繋がるプロジェクトに参加し、積極的に動いている者もいます。
  メンバーはもう自分で動きはじめていると感じています。

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