参加リポート/現場から

初めて同じ土俵で話しができた

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國司 晃  マツダ 原価企画本部 主幹/マツダ中国(長春) 原価企画部 部長  〔第500回/2016年11月会期参加〕  NO.1028

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  海外に駐在し、近年急激に業績が悪化した拠点の黒字化という課題を任されています。 改革は急務ですが、拠点の人たちの共感が得られません。 弊社とは資本関係が無いという特殊事情もあり、 「こうやろう」 と何度会議で呼びかけても 「やらない」 と平行線のままでした。 そもそも危機感が感じられないのです。 この悩みを抱えていた頃に組革研に参加しました。
  4日目の質問で、 「対応から意見の一致を目指すのではなく、状況を共有すること」 とアドバイスをいただき、ハッとしました。 毎日のように意見の不一致に悩まされていた私にとっては、目のまえがさーっと開けた思いがしました。 彼らが納得する案を提示しなければと強く思うあまりに、対策にこだわって主張していたことが平行線を生んでいたのです。 変わらなければいけなかったのは自分だったと気づきました。
  さっそく彼らとの会議では 「対象」 の状況から始めました。 この数年間の売上げやコストを定量的なデータで示し、これまで打ってきた手立てによって収益がどう変化してきたかを分析して提示しました。
  すると彼らは身を乗り出すようにしてデータや資料を読み、自分たちの考えを述べるようになっていったのです。 初めて同じ土俵で彼らと話すことができました。 その後の会議は侃々諤々、しかし状況を捉えようとすることは一緒です。 最終的に現状を打破することが目的だと双方が一致し、そのための高い目標設定も合意できました。
  目標達成するための対策をいま検討しています。 これまでこちらの意見に耳も貸さなかった相手が、真剣に話し合いを求めてくるようになりました。 信じられない変化です。 彼らとともに掲げた数年での黒字化という目標、その達成に向けて、彼らとともに挑戦しています。

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