機能拡張を含めた新たな製品としてお届けする

「いいな」と思われたら押してください。

　 組革研で取り組んだ 「Ｓ－２０」 は、机上の思いつきや１度や２度の現地調査で解き明かせるほど易しいものではありませんでした。 しかし、ひたすら調査をくり返して少しずつその仕組みが見えはじめてくると、やらされ感は吹っ飛び、自分でもおもしろいと感じながら取り組んでいました。
　 そして、全員ゴールできるとチームの誰もが思っていた下期 「Ｓ－２０」。 しかし時間内に戻ることができたのはその半数でした。 「対象」 を見て、わかったつもりになっていたことを思い知らされました。
　 職場で私は製品開発を主に担当しています。 既存製品をベースとした機能拡張という依頼が多く、どこか単調さを感じていました。 その一方で、上司からは考えていない、創造性がないという指摘も受けていました。 要望には応えているはずなのになぜだろうと感じていました。
　 組革研を体験して理由がわかりました。 私は指示された機能や要望以外の箇所は見ようともしていなかったのです。 既存製品の内容はすでにわかっていると思い、その仕様を確認することなく、指示どおり作業を終えればそれで良し、既存のものに依頼機能をただ付け足していただけ。 まさに 「ロボット症」 でした。
　 その後は開発業務に取りかかるまえに、まず、わかっているはずと思い込んでいた製品仕様を調べた上で依頼内容を考えるようにしました。 要望された箇所以外についても調べています。 その製品の特長を伸ばしたいという理由もありますが、まだ表面に現われていない不具合があるかもしれないと思ったからです。
　 ただの付け足しではなく、機能拡張を含めた新たな製品としてお届けする。 いま私が最も意識して取り組んでいることです。