参加リポート/現場から

真剣勝負するつもりで審査の場を迎えている

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佐藤謙三  マツダE&T 第1車両設計部 部長  〔第500回/2016年11月会期参加〕  NO.1022

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  組革研で 「部下を成長させるためには」 という他の方の質問で、「本人には嫌であっても大変な仕事をさせるべき」 の答えで私の疑問も解けました。
  私が担当する設計業務では事実の収集や分析を基に構造を決めていきます。 バックデータの積み上げには時間を要し、どちらかというと嫌な仕事です。 しかしそれを地道に継続することが自らの設計への自信を生み、今まで自分を支えてきたという自覚もあります。 悪い意味に受け取られかねない 「嫌で大変」 はむしろ部下のためとわかって納得しました。
  職場では 「レビュー」 「検図」 という、担当者が取り組んでいる設計の進捗状況を明らかにし、適正かどうかを判断する設計審査があります。
  今まで部下の報告がまだ検証不足だな、曖昧な捉えかたをしているなと思った際に、指摘はしても検証結果を否定してやり直させることはあまりしませんでした。 彼らを追い詰めるのはかわいそうだと思ってしまうのです。
  それが思い違いだったことに組革研で気づきました。 検証不足、まだ深く考えられていない状態をありのまま突き付け、向き合わさなければいけなかった。 かわいそうだと思うのは自分の言い訳で、実は嫌われたくないという思いのほうが強かったのかもしれません。 今後は部下が嫌がることを恐れずに指摘し、真正面から向き合うと決意しました。
  さっそくその後の設計審査で、彼らが構造を決めるに至った背景やその理由を根掘り葉掘り問い質すようにしました。 いつの間にか審査の場を、彼らと真剣勝負するつもりで迎えるようになっています。
  最近、適正さを示す根拠を彼らがしっかり準備し、自信を持って答える場面が増えてきて、少しずつ変化を実感しています。 たとえ今は面倒くさいと思おうとも、我われが目指しているより良い車づくりにいずれは繋がっていく。 それを信じて、これからも彼らと勝負していきたいと思います。

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どうぞ宜しくお願い致します。

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