もう一度、 「対象」 を意識することからやり直す

「いいな」と思われたら押してください。

　 入社１年目で組革研に参加し、「対象」 という言葉に出会いました。 そしてそれまで自分に都合よく現場の状態や現象を見ていたことに気づきました。 「自分ばなれ」 という言葉も初めて知りました。
　 職場に戻ってから、素直に 「対象」 を見ようと心掛け、自分が意識しながら取り組んでいると思うと、ますます仕事がおもしろいと感じました。
　 ところが先日、醸造設備に加温装置を導入する時のことでした。 メーカーにすすめられるまま設備を選んだのですが、その後、ラインでは使えない設備だとわかったのです。 仕様変更となり、もう一度検討段階からやり直しとなってしまいました。 上司や先輩からも、「必要なことは時間をかけてでもやらなければいけない」 と強く言われてしまいました。
　 納期が迫っていたからしかたなかった。 時間に余裕があればちゃんと 「対象」 を調べてから決められたのに。 その直後はそう思っていました。
　 しかし日を経ていくうちに、それが言いわけにしか過ぎなかったと気づきました。 仕様検討には時間がかかると思い、メーカーは現場を知っているだろう、他部門だってすでに検討済みだろうと、やるべきことをやらなかっただけだったのです。 そう思って最近の自分をふり返ると、あまり考えずに作業するだけ、面倒な問題を避け、先送りしていたことに気づきました。
　 自分はちっとも成長していない。 急に不安になり、組革研に参加した時のメモをもう一度読み返しました。 あの時の気持ちが甦りました。
　 それ以来、資料に書かれたことを鵜呑みにせず、自分で調べるようになりました。 また、調べてわかったと思うことを、先輩たちに聞くようにもしています。 今回の体験で、わかったつもりになっていたと実感したからです。 もう一度、 「対象」 を意識することからやり直そうと思っています。