「リード」 を初めて意識するようになった

「いいな」と思われたら押してください。

　 昨年４月、私の部署に入社２年目の社員が配属されました。 今後は彼女と一緒に、商業施設での販売促進や商品のＰＲに取り組んでいくことになります。
　 商品説明の資料や、取材の資料など、届いたばかりの資料を数時間後に返信しなければならないこともよくあり、私がすすめている業務はスピード感が求められるものばかりです。 彼女に少しでも多くの情報を伝えようと必死でした。
　 ところが、週に1度行うチームミーティングの報告で、彼女から報告される内容がいつも同じであることに気づきました。 おかしいと思った私は、それから意識して彼女の様子を見るようにすると、動きが他の人のスピードとは全く違っていることにも気づきました。
　 彼女に聞いてみました。 すると、説明を受けたものの、その中に飛び交う専門用語やまだ理解できない業務内容に戸惑っているうちに、質問もしづらくなり、いつしか動けなくなってしまっていたのです。
　 話を聞いているうちに組革研を思い出しました。 私は 「対象」 状況におかまいなく、 「今はこうしなければいけない」 と思い込み、それを押し付けてしまっていたのです。 「Ｓ－２０」 の時の失敗をまたくり返していました。
　 それ以降、できるだけ彼女と会話をする機会を増やしました。 実際にどうすすめているかもよく見るようになりました。 この一件以来、彼女も積極的に問い掛けてくるようになり、最近では、自分の考えやこうしたいという提案もしてくるようになっています。
　 「リード」 を初めて意識するようになりました。 「対象」 である課題と彼女の状態を、自分の思いを挟まず、素直に見ていかなければと思っています。