参加リポート/現場から

開発過程のふり返りも、今はメンバーに任せている

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栗栖 司  マツダE&T PT設計部 主幹  〔第492回/2016年1月会期参加〕  NO.987

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  「同じような経験を積んでいるはずなのに、同年代の親会社のメンバーと比べてどうしてこんなに差が出るのか」。 自動車開発を親会社と共同ですすめている私が、長い間メンバーに抱きつづけていた疑問は、たった1回の組革研参加で、全くの見当はずれだったと思い知らされました。
  メンバー側に問題があるのではなく、そういう状態を生んでいたのは自分だったとわかったのです。
  「メンバーの力を低く見ていないか?」 と問われた言葉が今でも耳に残っています。 自分が指導し、成功体験させることが部下の成長に繋がると思っていた私は、何という上から目線、彼らを馬鹿にしていたのか。 当時を思い出して反省するたびに嫌な汗をかきます。
  組革研以来、余計な口出しを止め、部下が 「対象」 に向き合いながら自分の力で気づいていく職場を目指しています。 180度の方向転換です。
  「やることが増えて負荷が上がる」 と、当初はこのすすめかたに抵抗していたメンバーも、 「対象」 を意識すればするほど状況がよくわかり、実際の業務でも手戻りが少なくなったことを実感するようになりました。 今は 「対象」 という言葉が彼らの間で飛び交い、すぐ対策に走ろうとする同僚を指摘し合っています。
  私の職場では、開発課題を終了するたび、毎回、その業務過程をふり返っています。 その取りまとめは部下にはまだ無理と思い、私自身が担当してきましたが、今ではそれも全てメンバーに任せています。
  職場は変わりつつあるという手応えを感じていますが、いまだに親会社との差も感じています。 自分への厳しさ、業績へのこだわり、メンバーへの向き合いかた、その差がどこから生まれているのか、悩む日々を続けています。

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