ここは調べなければと、無意識に考えるようになった

「いいな」と思われたら押してください。

　 職場で開発に取り組んでいる私は、何からどう考えていいかわからず、他の人が方向を決めてくれるまで悩みつづけていました。 どんどん業務は遅れていきます。 そのつど感じる後ろめたさは、さらに悪循環を生み、わからないという言葉さえ言い出せなくなってしまいました。
　 しかし、組革研で 「対象」 という言葉に触れ、自分の力でそれを明らかにしようとした体験で、少しずつ変わっていきました。 初日は 「わからないことを書き出す」 という最も苦手な課題に苦しみましたが、その後に自分が立てた仮説を現場調査で立証していく、自分に都合よく見ようとしない、この取組みでこれからの道標が得られたように思えたのです。
　 「『対象』 を明らかにしてから課題に取りかかる」。 組革研後、そう自分に課して取り組みはじめました。
　 職場で開発テーマに取り組むまえに、何がわかっていないのかを必ず考えるようにしました。 しかしうまくいきません。 何も浮かばないのです。 しかし、めげずにスパッと頭を切り替えました。 やりながらわからないことを挙げていけばいいと考えました。
　 手探り状態がしばらく続きましたが、次第にわからないことがはっきりしてくるのが自分でもわかりました。 この箇所はちゃんと調べなければと、いつの間にか無意識に考えている自分に気づいて驚きました。
　 他の人の資料を見ていても、なぜこう書かれているのかという疑問がわき、別のアイディアも浮かぶようになりました。
　 自分のわかっているのはまだまだ狭い範囲だと自覚しています。 今後も、他の人の考えを聞き、意見をさらに求めて、いま取り組んでいる開発テーマをもっと良い結果にしていきたいと思っています。