参加リポート/現場から

現状はどうなっているかから始めるようになった

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田中寛和  浪速ポンプ製作所 管理本部 本部長代行  〔第489回/2015年9月会期参加〕  NO.982


  私が所属する部署は、 「経理」 「財務」 「人事」 「労務」 などの業務を担当しています。 昨年参加した組革研では、部下が考えはじめるまえ、動き出すまえに、すぐ対策を口にしていた自分に気づかされました。
  組革研を終えた当日、組革研で感じたこと、それを踏まえて職場で変えていきたいことをA4紙に書き、自宅の壁に貼り出しました。 66枚に及ぶ紙をじっくり見て考えると、変えなければという思いがますます強まりました。 そして、自分だけですすめていた研修計画を白紙に戻し、彼ら自身で作り上げた案を完成させると強く決意しました。
  その後、 「どうすれば良いか?」 と言ってくる部下にはまず彼らの考えを聞き、 「こう考えています」 という報告には、課題の状況や目的をしつこく尋ねるようにしました。 彼らが 「対象」 から離れていかないこと、私自身が任せっぱなしにしないことの二つを特に意識してきました。
  それでも、課題の進捗は予定どおりにすすまないのが現状です。 しかし最近では、私からその状態を指摘されるまえに、彼らのほうから問題として取り上げるようになってきました。 現状はどうなっているかから始めるようになったことが、何よりも大きく変わった点です。
  過去に採用計画を担当したメンバーが集まり、今後の採用活動の計画づくりが始まりました。 そこでも、 「今まではどうだったか」 「学生、競合先の状況はどうか」がテーマにされ、各自が持ち寄ったデータをもとに話し合われています。 実際のセミナーを自分たちで体験し、それを参加者目線で分析していこうという案も出され、すでにその取組みも始まっています。
  自分事として取り組む彼らを見て、口出しする自分に戻ってはならない、彼らの姿を真正面から見つづけようと、改めて自分に言い聞かせています。

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