参加リポート/現場から

今までの何倍もの深さで自分に向き合った

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松山悦子  ブリヂストンサイクル 人事部 人事課長  〔第498回/2016年9月会期参加〕  NO.971


  「こま図」 の仕組みを解明するため、5回も現場に向かいました。 誰とも会話をしないで調査をすすめ、特に深夜は孤独感とプレッシャーとの闘いでした。 しかし仮説はなかなか検証できません。
  仮説が検証できないことに苦しみ、その理由はリーダーの指示が少ないからだと思っていました。 「対象」 を捉え切れないまま迎えた下期 「S-20」 は、最後まで必死に粘りましたが、けっきょくゴールできないまま終わり、とても悔しい思いをしました。
  しかしそれはリーダーのせいではなく、自分事として真剣に取り組まなかった私自身の問題だったと、すぐに気づきました。 さらに翌日、私が悩んでいた 「新しいことに素早く対応できない職場の体質」 へのお答えで、 「危機感を感じていないからでは?」 とお聞きした瞬間、職場でも全く同じだったとわかったのです。 昨年、会社の業績が前年に比べて下回った時も、自分の取り組みかたはそれまでと変わりませんでした。 それだけでなく、納期が遅れる理由を人手が無いから、業務が多いからと決めつけていたのです。
  職場に戻った私は、さっそく 「対象」 に向き合うことを自分に課しただけでなく、あらゆる場面で、 「対象は何か」 を部下にも考えさせるようにしました。 彼らにしてみれば、 「この忙しい時にいったい何を言っているのか」 と心の中では思っていたかもしれません。
  しかし、取り組むまえに 「対象」 を意識することによって、次第に課題の優先順位もつけやすくなり、それが効率を良くすることを自分自身が感じていくにつれ、彼らの反応が変わってきました。 少なくとも、納期遅れの理由を他責にすることがなくなってきたのです。
  組革研を通じて、今まで自分を省みた経験の、何倍もの深さで自分と向き合えました。 必ず結果を出して、改めてご報告したいと思っています。

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脱・「三逆リーダー」
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