参加リポート/現場から

やり直しが少なくなり、以前より工数が減った

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伊川雄希  マツダ 車両実研部  〔第496回/2016年6月会期参加〕  NO.969

  組革研2日目、私たちのチームは、 「 『S-20』 の仕組みを今日中につかみ切る」 課題に取り組んでいましたが、夜になっても検証できていない仮説が残っていました。 間違いないとは思うものの、サンプル数が少ないため、自信を持って言い切れなかったのです。 納期は刻々と近づいてきます。
  24時直前、 「見ていない場所はあるけど、仮説はあれで大丈夫」 と結論づけました。 しかしそれを聞いたリーダーから、 「なぜ、そう言い切れるんだ!」 と怒鳴られたのです。 その瞬間、間違っていたことに気づきました。 事実でもないのに、わかったことにしてしまったのです。 最悪でした。
  それを境にしてチーム全員が変わりました。 サンプル数を増やし、全ての交差点を分担し、外出が許される時刻ぎりぎりまで現地で調べました。 これが自信にもなり、下期 「S-20」 ではほとんど迷いませんでした。
  職場に戻ってふり返ると、自分が実験の数値ばかりを気にして、途中で起きた現象を 「対象」 として意識せず、目を向けていなかったことに気づきました。 予想と異なる数値が出ると、どうしたら元に戻るかという対策をすぐに考え、結局はやり直しが多くなって時間もかかっていました。 しかも、時には検証もせずに、そのまま捨てていたデータもありました。
  組革研後は、解析をするまえに敢えて時間を設け、まず現象を見ることから始めました。 どんな状態か、起きた現象をそのまま受け入れようと思いながら、どうしてそうなっていくのだろうと考えました。
  すると、以前はぼやっとし、ばらばらに浮かんでいた疑問が、次第にはっきりとしてきて、因果関係も感じるようになってきたのです。 最近はやり直しが少なくなり、以前より工数が減っています。 今後も、現象がどう起きているのかに目を向け、そのメカニズムを考えていきたいと思っています。

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改めて更新を再開する予定ですので、少々お待ち下さいませ。
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