参加リポート/現場から

部下との距離が狭まったように感じている

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波多野浩司  新日鐵住金 八幡製鐵所 スパイラル鋼管工場 製造課長  〔第492回/2016年1月会期参加〕  NO.866

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  私が任されている製造課は平均38歳と若い職場です。 自主的に改善活動に参加するメンバーも一部にいますが、課題の解決案は上司が決めるものだという風潮が強く、やることがわかりにくいと不平を漏らす人もいました。 逆に一から考えさせようとすると、自分ばかりが苦労を負わされていると被害者意識を顕わにするため、あまり強く迫れませんでした。
  私自身、管理職になってから一緒に手を動かす機会も少なくなり、彼らとの距離感を感じていました。 自分がどうすればこの職場が変わるのか、その緒を一つでも掴みたいという思いで組革研に参加しました。
  その組革研では、現場に行っても測るのは一部だけ、もっとデータが必要だったことに後から気づき、自分自身が手抜き体質であったことを痛感しました。 しかしもう一度現場に行って一つの交差点を夢中になって測っているうちに、全力でやり切ることの重要さを実感したのです。
  職場に戻り、課を挙げて 「対象」 を意識した課題に取り組み、その課題をメンバーに全力でやり切らせると決意しました。
  まず、話を最後まで聞かないまますぐ自分の考えを押し付けていたことを止め、質問をくり返してメンバーの考えを聞くように徹しました。
  そして、班内で議論し次週の課題を決めて、私に報告するように伝えました。 嫌々そうな彼らでしたが、必ず今後どうするかまで決めることを求めました。 私の真剣さが伝わったのか、次第に班での議論の回数が増えていき、今では他班の動きを意識して班どうしが競争するようになっています。
  真剣なぶつかり合いをくり返すことで、彼らの意識が変わり、動きも良くなっています。 私自身も、彼らに厳しく迫っている今のほうが、以前より彼らとの距離が狭まったように感じています。

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