参加リポート/現場から

グループの柱は自分たちだと、部下が動きはじめた

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中田 崇  三井造船 船舶・艦艇事業本部 基本設計部 グループ長  〔第481回/2014年9月会期 「リーダー参加」 〕  NO.835

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  昨年4月に、突然グループ長に任命されました。 同じ頃、他部署を応援していたメンバーが帰任し、さらに新入社員も配属されて、私が受け持つグループの人数が一気に増えました。 また、取り組む内容も新商品開発という新たな業務へと大きく変わったのです。 これまでは人数も少なく、一人ひとりに目が届いていましたが、3倍ちかくに膨れ上がった部署は、まるで新しい職場のようでした。
  新たな仕事で結果を出さなければという思いがプレッシャーとなり、次第に残業が増えてきました。 目のまえのことで手一杯、それでもさらに抱え込み、いつしか部下に自分の考えを押しつけるようになっていたのです。 しかし、やっぱり仕事をやりくりできません。困り果てました。
  「部下に任せるしかない」、 そう決意した時、 「自分をさらけ出す」 と組革研で学んだ言葉を思い出しました。 「わからなかったら正直に言って、部下と一緒に悩めばいいじゃないか」 と開き直ったのです。
  3人の課長補佐に自分の悩み、困っている状況を打ち明けました。 そして彼らに数名ずつ部下を付けてグループ内を3つのチームに分けました。 その後は、メンバーの様子を見ながら、3人から頻繁に進捗状況を聞くようにしました。 さらに課長補佐どうしが自チームの状況を報告し、共有化する集まりを持たせました。
  このグループを支えている柱は自分たちなんだと、彼らが動きはじめました。 すると、商品開発や商談対応など、さまざまな業務課題や場面でチームどうしが競うようになってきたのです。 またメンバーの力を引き出すために自分はどう動けばよいかと彼らが考え、相談にくる機会も増えてきています。 正直にメンバーに向き合うことが大事だと実感しました。

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