参加リポート/現場から

矢面に立った部下が、積極的に詳細まで調べるようになった

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安東 孝  新日鐵住金 八幡製鐵所 設備部 主幹  〔第492回/2016年1月会期参加〕  NO.832

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  普通の研修会のつもりで参加しましたが、組革研はまったく想定外の内容でした。 しかしその中での仕事の実体験を通じて、自分自身の体質や仕事や部下との関わりかたを考え直すことができたのです。
  取り組む過程で、目標を下げたり、妥協したりすることは許されず、途中で何度も不満を覚えました。 しかし下期 「S-20」 でゴールできた時には達成感で非常に爽快な気分に変わったのです。 それは自分だけでなく他のメンバーも同じで、チームの力が強くなったと感じました。それは自分の仕事として全員が手を抜かずにやり切れたからだと思います。
  職場では、設備部内の各部署の来期計画を集約し、その内容を精査しながら予算策定をしています。 しかしこれまでは、部署の計画を積上げた金額と予算の目標金額に隔たりがあると、私自身が各部署と協議し、最終予算を決定していました。 そのため、部下が関わっていたのはほとんど計画の一次集約まで、しかも私が具体的な指示をくり返し、断片的な内容だけに取り組んでいたのです。 部下が一つひとつしっかり考えなくなるのは当然でした。
  これを変えると決意した私は、主に自分がやっていた計画の精査を部下の担当としました。 各部署からの一次集約が終わると、なぜその計画が必要なのか、それぞれ細かく見直して考えるように伝えました。
  その後に各部署の担当者から説明を受ける際も、自分は前面に出ず、部下が矢面に立つように変えました。 最初は戸惑っていましたが、今まで指示されてからようやく腰を上げていた部下が、次第に現場に行くことを厭わなくなり、自らすすんで中身の詳細を調べはじめるようになりました。
  現在、1000件に及ぶ計画の概ねを精査し終えました。 前年下期予算に比べて約5%削減し、目標としていた予算を策定できました。

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