無理と思われていた問題が 「対象」 に向き合って解決できた

「いいな」と思われたら押してください。

　 一昨年１０月に製造現場を離れ、課全体の改善業務に就くことになりました。 今まで経験したことがない工程も担当することにもなります。 前工程の知識がない私には、右も左もわからない状態でのスタートでした。
　 その頃の現場では、ある工程のラインで異物混入がたびたび起こっていました。 私自身も以前の職場にいた頃から問題に感じており、その工程の品質改善に取り組まなければならないと思っていました。
　 さっそく、前工程の関係者に 「何かできないか」 と問いましたが、 「古い設備で構造的に無理」、 「お金も掛かるから」 と消極的な反応です。 すでに混入物は特定できていましたが、良い対策が打てず、一時的にラインを掃除することをくり返していました。
　 その頃、組革研へ参加しました。 自分が 「対象がどうできているか」 という課題と葛藤することを体験し、 「対象」 を知ることが最も大事なことだと気づかされました。 また、今までの自分が 「対応する側」 にとって都合のいいように考え、行動していたことを思い知りました。
　 職場に戻り、まず、この工程の動きについてわからないことを書き出しました。 次に関係者を集めたミーティングを開き、お互いに事実を言い合い、わからないことを明らかにしていきました。 不明なところは担当者で分担して現場を細かく調べ、調べにくい箇所にはカメラを設置しました。
　 調べていくと、各担当者から次つぎと新たな案が出てきました。
　 その中には、今までの経験から当りまえに行われてきた対策と異なる案も出てきました。 しばらくして 「今まで無理だと思い込んでいたが、しっかり向き合えば解決できるんだ」 という声を聞くことができました。 今は、そこで決めた項目をさらに具体化する準備をすすめています。