参加リポート/現場から

自分たちが変えていくという意欲を部下は失っていなかった

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北村倫洋  富士フイルム静岡 イメージング出力材料生産部 係長  〔第491回/2015年11月会期参加〕  NO.802

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  昨年、一部の製品が減産されることが決まりました。 しかし量は減っても工程数が減るわけではなく、今後は、一人でいくつもの工程に携わる柔軟さが求められます。 それに対応すべく新たな習熟への取組みも始まりました。
  「自分はこの職場に残れるのか」 「残業がもっと増えてしまうのか」 など、さまざまな噂が飛び交う中、部下は将来への不安を感じ、モチベーションも下がっていました。 その頃、組革研へ参加することになりました。
  組革研の5日間はあまりにも衝撃的でした。 そして今まで、自分が考えてからでないと部下に指示できないと思い込んでいたと気づかされ、また、本人が真剣に取り組めば、仕事でもおもしろさや感動を実感できることを自分自身が実体験しました。
  組革研から戻る途中、今の職場の閉塞感を打破するためには、自分が受け持っている工程をさらに良くすることに、部下と一緒に打ち込んでいくしかないと強く思い直しました。 そして 「今、自分たちに何ができるか、改めて考えてほしい」 と部下にぶつけたのです。
  すると、「〇〇のときはこうしたい」 という一人の言葉を皮切りに、「〇〇のほうが効率的だよ」 と口々にみんなが言いはじめました。 話は作業のやりかただけに止まらず、次第に係長の私が担当していたスケデュールやその日ごとの人員配置を変えようとする計画にまで発展していったのです。
  驚きました。 数か月後にはこの職場から離れてしまうかもしれない彼らです。 そんな状況でも、この工程を自分たちが変えていくんだという意欲を彼らは失っていませんでした。 その姿勢に脱帽するとともに、彼らの思いに気がつかず、向き合えていなかったことを後悔しました。 そして、彼らとともにこの状況を乗り越えてみせる、という決意を新たにしました。

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