参加リポート/現場から

課題を自分事として捉えていなかったのは自分だった

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吉田雅弘 三菱日立パワーシステムズ 横浜サービス部 主任 〔第483回/2014年11月会期参加〕  NO.796

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 昨年、自分の担当業務の傍ら、新入社員の教育担当を任されました。彼らは何もわからないと思った私は、事細かに教え、すすめかたを指示していました。彼らはそのとおりに動き、結果も精度が悪くないものの、私はなぜか物足りなさを感じ、この状態でよいのだろうかと悩んでいました。
 ちょうどその頃、組革研に参加してキャンパスリーダーのお話を聞いた時に、自分がこれまでやってきたのは、「ロボット症」の人間を作り出すことだったと気づきました。
 職場に戻り、課題を何とか自分事として彼らに感じさせるためにはどうしたらよいかと悩み、指示を出すまえに、本人がどう考えているかを尋ねるように変えてみました。最初はとまどう表情も浮かべましたが、すぐに慣れたようで、次第に自分のアイディアを盛り込んだ上で提案するようになってきました。自分事として捉えることの重要さを再認識しました。
 ところが数か月後、ある部品の販売方針について私が上司に相談した折、「あなたはどうしたいと考えているのか」と問われても、私は何も答えることができなかったのです。さらに「事前に考えていないのは相談とは言わない。丸投げだ」と強く指摘されてしまいました。私は販売方針をどのように考えてすすめればよいかわからなかったため、経験がある上司に相談して決めてもらおうと思っていたのです。課題を自分事として捉えずに「ロボット症」になっていたのは自分でした。
 自分自身を変えなければと強く感じました。それ以降、「自分はどう考えているか」を事あるごとに問いかけるようにしています。対応案を考える時にも、経験則で簡単に浮かぶものはあえて捨て、その課題の背景やそのことによって影響される状況を調べた上で、もう一度考え直すようにしています。

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