自分は必ず乗り越えられると思えるようになった

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　自分の力に行き詰まりを感じ、自信を失いかけていました。組革研の参加まえも不安で一杯で、足手まといにならないよう願っていました。
　上期「Ｓ－２０」は無残な結果に終わりましたが、その後、何度も現地に出向いて「対象」を調べました。そして「こま図」の仕組みの一部がひらめいた瞬間、鳥肌が立つほど感動したことを今でも覚えています。
　その努力が実り、下期にはゴールでき、チームの黒字化にも貢献できたのです。自分にもこれだけ大きな力が眠っていたのかと驚かされました。
　その一方で、思い込みからなかなか抜け出せず、仕組みをとうとう捉えきれなかったのです。ふり返ると、職場でもそれが理由で失敗することがたびたびありました。思い込みに陥りやすい自分と闘うためには、「対象」と向き合い、わからないことをとことん明らかにしていこうと決意しました。
　職場に帰ると、海外の供給元との次年度価格交渉が待ち受けていました。組革研の体験を生かして製品価格の根拠を明らかにすべく、私はデータを集めて同行者と打合せ、その交渉に臨みました。
　しかしいざ交渉が始まると、事前の準備漏れがどんどん現れ、何度も言葉に詰まってしまいました。製品価格の一側面しか私は明らかにしていなかったのです。「対象」をとことん明らかにするにはほど遠い結果でした。
　以前の私なら、この失敗で深く落ち込んでしまったかもしれません。しかし今回の組革研で、自分はまだまだ伸びていくことができるし、行き詰まりを打破して必ず乗り越えられると思えるようになりました。最終日にチームで導き出した「努力を惜しまない」、そして「あなたはまだ十分変われますよ」というキャンパスリーダーの暖かいお言葉は、時が経つほど重みを増し、思い出すたびに身体の内から込みあげてくる力を感じています。