参加リポート/現場から

初めて課が一つになったように感じられた

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森 淳 アンリツエンジニアリング プロトコル技術部 課長 〔第457回/2011年10月会期参加〕  NO.784

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 わが社では、効率化やコスト削減などの活動に各部門でしのぎを削っていますが、私の課が消極的なことが悩みでした。そこで私は、全社で競う「改善活動の年間最優秀賞の獲得」を課としての年度目標に掲げました。
 活動開始から3か月、目標に近づくどころか始まる気配すら感じられません。いつもなら口出しして内容を決めてしまうところですが、組革研に参加後、自分は実践できてないと思いながらも、「リード」を意識することだけは続けていました。そして今回こそ部下に自分の問題として取り組ませたいと、思い切ってすすめかたを変えてみることにしました。
 まず30人の部下を4~5人のグループに分け、課内会議で活動内容について話し合い、その結果を発表することにしました。
 当日の会議に充てられたのはわずか1時間、積極的に話し合うグループがある一方で口数の少ないところもあり、グループごとで大きな差はありましたが、周りに触発されたのか、日ごろ発言しないメンバーが次第に口を開きはじめたのです。その姿に驚くとともに、自分が先に口出ししていたら彼らの発言を抑えてしまっていたのだと、改めて気づかされました。
 わずかな時間でしたが、多くのアイデアが出てきました。それでもまだ不十分と思った私は、翌月も同様の会議を開くことにしました。そして会議の席だけの言いっぱなしで終わらないよう、2回目では今後のアクションプランも宣言するように伝えました。
 すると前回で時間の無さを痛感したのか、事前にグループで集まり、話し合うようになってきたのです。こうして課としての目標が決まると活動はさらに活発になり、今では年間最優秀賞獲得がみんなの合言葉になっています。彼らの動きを見て、初めて課が一つになったように感じられました。

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